フランス旅行の記録:4日目
ジャストに食堂きたら、すでに全員始めてた。
見よう見まねで焼きたてのクロワッサンやバゲット、自家製ハムとチーズ、オレンジジュースなんかを取って食する。
地元の小麦使ってるんだものね。リンゴジャムも。
良い味だった。
昼のモンサンミッシェル散策
小雨+風がびゅーびゅー吹いて、フル防寒でも寒かったな。
昨晩よりも奥へ進んで、内部見学へ。
メインの礼拝堂もすばらしかったし、あと撮れ高最強と思ったのは、ラ・メルヴェイユと呼ばれる列柱廊。
修道士が瞑想して歩いた道だそうで、二重の柱の配置を微妙にずらしてあることで、柱が無限に続くような錯覚を生むそうだ。かなりクールである。
ここで初めてツアーの他のひと(娘2人と来たおばさん)に自分の写真を撮ってもらった。
突然のガチ礼拝
遺跡を出ると外はしたたかに雨が降っていた。
どの部分に自分が立ってるのか分からなかったので、適当に道なりに下っていく。
ややしばらくすると、どこかから鐘の音がしてきた。
絶え間なく、ずっと鳴り続いている。
雨も止まない。
音がする方へ近づいてみると、ささやかな墓地が備わった、小ぶりの鐘楼が現れた。
墓地の中に少し失礼して、鐘楼に近づく。
明らかにここの扉の奥で、力強く鐘が鳴っている。
観光客が入る扉ではなさそうなので、引き返すと、陰に小さな礼拝堂への通用口があるのがわかった。
ん、よく見るとここ、お土産通り沿いにある、玄関にジャンヌダルクの彫像があった礼拝堂だ。
裏から入った形になる。
幾人かが椅子に座って祭壇を眺めていたので、わたしも傘を畳んで休憩した。
するとほどなくして、赤いポロシャツの係員と思われる男性が、何やら客に声をかけてきた。
まったくわからん。
なにか質問して、はいと答えた人は前の方に詰めて座り直した。
それに倣って前の方へ座る。
。。。ん?あれ?
あっ……
これ礼拝はじまるやつだ!
小さな礼拝堂で午前の礼拝が始まったようだった。
え、大丈夫なのかこれ?許可とかいらない?
てか、参加しているのが私を入れてたったの10人。
信じられる?
これだけの観光客が押し寄せてるなかで、この遺跡の一角で行われる礼拝に参加する人がたったの10人!?
むしろこれメインじゃないの!?…って感じ。
白髪の、髭を生やした牧師さんが現れた。
真っ白いコート?に緑のマフラー。(?
いつのまにか、鐘の音はやんでいた。
係員と思われた男性、牧師の補助的な役割で、オルガンを弾きながら聖歌を歌ったり、牧師に聖杯?や聖水?とかの道具を渡したりしてた。
30分ぐらい、そうやって、牧師がなにかお経文を唱えたり、聖歌を歌ったり(とても短い歌。)、なんかおせんべいを見つめながら喋ったり、そのおせんべいを割って食べて聖水?ワイン?を飲んだり(ごはん始めちゃったよ。。。と思ってた)してた。
なんか隣人を愛せよみたいなくだりがあったのか分からないけど、途中、参列者の隣同士が握手して微笑み合うシーンがあった。
最後列でぼっちしてた私にも、前の人たち(みんな老夫婦)が幸福そうな眼差しで微笑みかけてくれた。
びっくり&照れ笑い。
あとちっさいおせんべいも出てきて、1番前に座ってた人が代表してちっさいおせんべいを水につけて食べてた。(?
とか書いてますけど、雰囲気はほんと荘厳で。
(とても写真を撮れる感じでもなく)
自分は仏教、特に真言密教系を信仰しているんだけど、その教えでは、全ての宗教は大海に帰すとされていて。
つまりどの宗教も真髄はみな同じだという考え方。
牧師さんの声に耳を澄まして、気持ちを集中させるほど、体も心も深く祈りの中に入っていく感じがした。
よく平和の祈りって言うけど、自分は、突きつめた祈りには喜びも悲しみもないと思っていて。
自分流なんだけど、今日の祈りは何かを考えて念じるとかじゃなく、ただひたすら…なんていうのかな。
はるか高いところにあるものと通じるように、感覚を集中させた感じでした。
偶然こんな経験ができて、ほんとに良かったな。
「ふわふわオムレツ」とは
集合に間に合う時間ギリギリ礼拝が終わって、いそいでお土産屋さんの狭い本通りを駆け下りてく。
満潮の海を裂く帰り道、振り返ると、自然と、ありがとうございました。という気持ちになった。
確かに、モンサンミッシェルという地には何かがあるみたいだった。
帰りのシャトルバスで、近くにいた30ぐらいの日本人男性、フランスに詳しいようで(というかツアーガイドなのかも)
隣のおばさんにメトロの治安の悪さを語っていた。
男女関係なくガタイのよくない人が狙われる。複数人でくるから逃げられない。
乗る前に車両の中を見て、やばそうな人がいたら車両を変えろ。全部やばそうなら見送れ。
と話していた。
おいおいおい脅すなよなんだその怖い話はーー。
普通に夜乗ってたっつうのーー。
そこまでじゃない、と思ったけど気をつけさせてもらいます。。。
無事に合流したあとは、名物らしい大きなオムレツの昼食。
砂ニンジン?のポタージュ、砂糖をまったく加えないのに強烈な甘み。
バゲットをちぎって入れて食べるとちょうどいい。
オムレツ、卵白のメレンゲっていいうのかな。ムース状のやつ。
卵苦手なのでそれだけだとつらかったけど付け合わせのズッキーニがいい味だったので、それと塩を足して完食した。
食べ終わって私と、同行の夫婦の旦那さんの方だけが座ってるタイミングがあって、よく喋るガイドさんですよね、と話しかけられた。
そうですね~、アンケートになんて書こうかなって思いながら話聞いてますよ。w
などと会話した。
ツアー最後のポイント、港町オンフルール
着いた。
さ~魚をほおばる猫がそこら中に~~・・・・いない‼
マジ駆逐されてるんじゃないかって疑うレベル。
一匹も見なかった。
その代わり犬めっちゃいる。
野良じゃなくて飼い主と散歩してる犬。
人口の1割は犬なんじゃないかってぐらい。(?
オンフルール、ハーバーの景色も素敵だけど、少し奥まった通りにひしめく色んなお店が面白かった。
特に画商が多いんだね。
なんでだろ?たぶん説明されてると思うけど寝てた。
ギモーブやドライフルーツの量り売りのお店なんか魅力的だったな。
ガイドの案内の最後に、希望者はお酒の試飲をさせてもらった。
小さなカップに、青リンゴのリキュール、カルバトス(とは??)、洋梨のリキュールを飲ましてもらった。
青リンゴのリキュール、すっ。。。ごい芳醇だた。
こんなの飲んだん、生まれて初めて。
ビビった。世界~~~。
フルサイズな瓶、16ユーロで売っていて、もし小さい瓶があれば買ってたんだけどなあ。
カルバトスは度数40度。
15年ものっていってたかな。
これまた超弩級、強烈。。。
原液でしょ的な。
さらに三杯目、洋梨リキュールの追い打ち。
まあ最悪ホテルに辿り着けさえすればいいので。。。。
石畳が激しいんで、足がガクッとならないよう細心の注意をはらった。。
あまり動き回らないようにしよと思って、来た道を戻ってショーウィンドウを眺めたり、港でぼーっとしたりして過ごした。
そんなこんなでツアー解散。
帰りの揺れる車内、よぼよぼの字でアンケートしこたま書いたった。
集合場所でもあったパレロワイヤルで解散。
夕飯どうすっかねーと思ってたところ、近くにスーパーあるよーって話だったので同行さんたちの一部とそこに行くことにした。
が、途中でひぐまっていうラーメン屋さんと江戸っ子っていう日本食屋さんが現れたんで、食いつくなままな。
一食最大15ユーロって思ってて、これまでだいぶ安上がりだったんで、13ユーロの刺身定食にきめた。
店員さんは中国人、BGMはK-POPっていうカオスだったけど(w、
味はまずまず良いね。
食べれるお刺身でした。
お味噌汁とサラダのドレッシングはちょっと甘いかな。
内容はサーモン的なやつ、マグロ的なやつ、ヒラメ的なやつ、しめさば、タコ。
例によって量が多いのと、だんだん暗くなってきてモンサンミッシェルで立ち聞いた怖いメトロの話を思い出したのとで、箸が止まったタイミングでサクッとお会計。
しかし海外での日本食レストランにおける日本人としての自分のドヤっぷりはハイライトものだね。
ちょいちょい日本語挟めちゃうぐらいにしてね。
出たら急ぎ足で最寄りのメトロ駅へ。
ながーい乗車時間、壁を背に殺気だった眼差しで周囲を威嚇しながら立ち尽くす。
ホテルのチェックインも無事完了。
ごめん今日ネットワークに問題あって、Wi-Fiないわ。
隣のレストランならフリーWi-Fiあるからどうしてもだったらそれ使って。
だって。えー(´・ω・`)
ツアー前と同じホテルだったけど、今度の部屋は一人用なのかいろいろと簡素になってた。
ん、いや自分が予約でそれを選んだのかも?よく覚えてない。
前のは2人用の部屋だったんだな。
お風呂入りたいよねと思って、我慢するか迷ったけど、バスタブのあるお部屋に変えられない?って紙に書いて聞いてみたよ。
そしたら、全部埋まってるから無理だって。
でも自分の日本人からパリジェンヌとしての進化(?が一歩進んだ気がした。
要求を通すっていう。。
長めにシャワー浴びて、おやすみなさい。